労働力は搾取され続けるのか?
【雇われるという生き方って】
ある特定の業界で長年キャリアを積んできても、
いざ転職となれば、その業界ですら買い叩かれる。
今回の転職活動において、
これまでの人脈の中から、ありがたい事に
「一緒にやらないか?」とお声をかけてくれた方が数名いる。
新たに事業部を立ち上げたいので力を貸してほしい、という方。
新たに支店を出したいので、是非一緒にやってほしい、という方。
あぁ、これまでやってきた事を見てくれている人もいるんだな、と思った。
決まってこう聞いてくる。
「希望条件はどのくらい?」
同業だもん、やる事もこれまで培ってきた事の延長線上。
年収ガタ落ち&不本意の宿替&将来のビジョンが見えない、
そんな状態で請けたくないから正直に言う。
凡そ態度が変わる。
「一緒にって言ってくれるのはありがたいけど、本気なの?」
「もちろんっす!」
・・・いや、あなた個人の本気かどうかという事ではなくて、
あなたの会社として本気なのか・・・?という事。
ここを履き違えられるとエライ目にあうのはこちらである。
「君の為を思って紹介する!トップシークレット案件だよ!」
「社長側近!!幹部候補とかじゃなくてもう幹部!」
というご紹介もあった。
思い出してくれただけでもありがたい。
が、勤務内容、処遇等については判らないという。
おまけに、その手の人的関係からなる紹介というのは、
紹介者の顔を潰せないので、面接に行きます=入ります、という構図。
入ったら入ったで、たとえどんなに奴隷のような扱いを受けようとも
我慢してやり続けないといけないという、出口の見えない闇に身を置く可能性も、
この手の話には危険が伴う。
なかなか思うようにならないのが雇われの身としての生き方。
色々保護されている事は判るけど、今いる会社のように
もう会社自体が危うくなってしまう事もあると思えば、
その保護が果たしてイイのかどうかすら、疑わしく感じてしまう。
【結局雇う側が強いのか】
現在の会社に入る時もそうだったけど、
これまでの人脈関係を頼って転職する場合、
大事な部分がうやむやにされてしまうケースが多い。
お互い、人となりは判っている状態なので、
「一緒にやろーぜ!」的な盛り上がりはかなり共有できるけど、
条件の話になれば、コロッと手のひらを返したように接してくるヤツが多い。
・・・一般論ではないけれど、僕の周りにはそういう人が多い。
結局、雇う側が条件を出してくる。
こちらから色々手を考えて案を出したところで、
ちゃんと見てくれているのか、読んでくれているのか、
さっぱり判らんような回答が来る。
結果、雇う側の言いなり。
あぁ、時間の無駄だったかな。
こうやって労働力は搾取され続けるんだろうな。
ほとほとイヤになってきた。
どうせ搾取されるなら、全く知らない業界の方が
収入が下がってもまだ納得できる。
さぁ、後が無くなってきたぞ。
どーする、俺?