会社が倒産!? アラフォー男の転職事情 ~その⑤~
書いていると、色々スッキリもするし頭の整理も出来る。
もっと早く書けば良かったな(笑)
もう、悲劇的な話はこれで終わりにしようと思う。
いつまでも忌々しい亡霊に取りつかれているかの如き
過去への恨みツラミはこの分で終わり。
結論、合意書に判を捺した。
10月末日で社員としての籍を抹消すること。
保険証その他社員を証する物品は返却すること。
・・・・てか保険証以外に社員証も何もないんだけど(汗)
強いて言うなら携帯を返却するくらい、かな。
「10月末日までの間、有給消化を認める」
いや、認めるも何も社員としての権利行使だぞ。
どこまで上から言ってるんだコイツは!
この一文がまたしても僕の闘争本能に火を付けた。
最後、Bossと面談を申し入れた。
合意書を持って、印鑑とペンも持って。
目の前で書きながら、Bossを試した。
僕:「あの~有休消化を認めるって書いてますけど、
認めるっておかしいですよね?」
Boss:「ん?何か変だった??」
僕:「いや、認められる性質のものではないはずですが??」
Boss:「あっ、これは社労士からもらった雛型をそのまま書いたから・・・」
完全に焦っていらっしゃる。
僕:「いや、イイッスよそういうことなら。
ただ、僕の有休残日数を全部消化しようとすると、
今日から始めたところで10月末日を超えるんですが、
この分の扱いはどうなるんですか?」
Boss:「ん?どういう意味?」
僕:「買い取ってもらえます?」
Boss:「・・・・・いや、それは出来ないというか、できればそのまま
10月末で終わりにしてほしいというか・・・・」
僕:「・・・・・・そうですか。仕方ないですね。」
「じゃあ、サインしますよ。ここでイイっすね?」
「社長、最後に一個聞いておきたい事があります。」
Boss:「何?」
僕:「前に面談して、7月末でって話をされた時に言いましたけど、
この2年間、ずーっと騙されたって感覚が拭えなくて、
あなたには不信感以外に何の感情もありません。」
Boss:「・・・・・・・・・」
僕:「ケジメ付けて下さいよ。」
「さっきの有休の日数が消化できない件についても、
あなたの考え方、姿勢を問う為に聞いたんですよ、私。」
Boss:「・・・・えっと、つまりどういう希望なの?」
僕:「いや、こっちがどうとかじゃなくて、あなたの考えを聞いてるんです!
あなたにそのつもりは無かったのかもしれないけど、こちらとしては
2年間騙されたという感覚しか無かったんですよ!
あなたは、こうやって私が言ってもなお、その理由について
全く説明も何もしないじゃないですか!?」
Boss:「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・ダメだこりゃ。
この人何にも判ってない。
もう、呆れたという以外に
形容詞が見当たらなかった僕は、ちょっと蔑んだ笑みを浮かべて
こう言いましたよ。心の中では泣きながら。
僕:「・・・・あの~、そんな難しい話ですかね?」
Boss:「・・・・・・・・・えっ?」
僕:「人としてケジメ付けてくれって言ってるんですよ。
命下さいなんて言いませんし、無い袖は振れないのも判ってます。
金よこせなんて事も言いません。」
「・・・・・ケジメ、つけてください」
Boss:「・・・・・・・・・・・・・」
しばし続いた沈黙のあと、やっと重い口を開いた。
「約束を違えた事、申し訳ありませんでした」
・・・・情けなかった。
本音としては、
「俺は間違ってない!騙しただと!?ふざけるのもいい加減にしろ!」
「確認しなかった、思い込みでウチに来たお前が悪いんだ!!」
「荷物まとめてとっとと出て行け!!」
って言ってほしかった。
そう、色々あったけど恩義も感じてる。
まぁ言っても2年間、ちゃんと給料払ってくれた。
おかげで予想外に苦しいながらも飯は食えた。
仕事をする場も与えてもらった。
新たな技術を仕事を通して身につける事も出来た。
いろんな価値観がある事も、教えてもらう事ができた。
全部が全部、向こうが悪いわけではない。
こちらにだって落ち度はあったんだ。
ひとまず、これで一応の結末を迎えた。
なので今の僕は、完全に有給消化中である。